アドラー心理学

アドラーとは1870年から1937年まで生きた精神科医、アルフレッド・アドラーのことを指しています。

 

アドラーは1920年、世界で初めて児童相談所を開設。当時の非行少年や親子をめぐる問題を、治療と教育を中心に一つの理論を打ち立てました。

 

それが「アドラー心理学」です。

アドラー心理学について

(運営スタッフ&講師の三輪 克子さんのHPより)

■貢献感

 

 私が気に入っているアドラーの考え方はたくさんありますが、まず一つ目は、貢献感が人を勇気づけるということです。

それは、教師時代に多くの生徒が何度も実証してくれました。

 

特に困った生徒(先生や親の気に入らないことばかりする)や、勉強に強い劣等感を持ち、諦めてしまった生徒が、何かのきっかけで、誰かの役に立つことができたとき、ぱっと顔が輝くことがありました。

 

私もできるだけ、助けてもらうときは、そんな子にお願いしてきました。私たち大人でも、誰かから本当に助けてほしいと頼まれると、嬉しくなることはよくあります。誰でも、誰かの役に立てるのは、とても嬉しいし、役立てる力が自分にあることが自信に繋がります。やはり貢献感は人を勇気づけるのです。

 

■失敗から学ぶ

 

二つ目は、失敗から学ぶ、ということです。

私も失敗は嫌いですが、もっと嫌いなのは、何もしないであとから後悔することです。

失敗の痛手と、もしかしたら、うまくいってほしいものが手に入ったかもしれない、といつまでも続く後悔。この二つはしばしば、私が葛藤する問題です。

 

でも最後は、やってみないで後悔するより、失敗して後悔するほうがまし、と考えるので、本当に多くの失敗をしてきました。思い出すのも辛いし、それらを知っている人に、お願いだから、誰にも喋らないでと、頼んで歩きたいくらいです。

でも自分で決心し、覚悟してチャレンジしたことは、失敗しても後悔はないです。辛いし、悔しいし、めげることはあても、なぜかやめればよかったと後悔はないのです。失敗して初めて見えてくることもあるし、何より失敗したからこそ、今の自分には何が足りないか気づくことができたのです。

 

アドラー心理学では、失敗を肯定的に捉えます。「失敗はチャレンジの証」「失敗は学習のチャンス」

 

そう考えると、なによりいいのは、生徒や自分の子どもたちの失敗も、肯定的に見ることができるようになったことです。

クラスで、もめ事が起こると、「水面下にあった問題が表面に出てきただけのこと。みんなに分かるようになってよかった。クラスの問題にして、みんなに考えてもらおう。」と思えるのです。

いろいろな問題が起こったときほど、学ぶチャンスと捉えることで、気が楽になります。

 

全ては勇気づけのためにある

 

 他にも私が気に入っているところは多すぎて、書ききれません。

 

「感情の目的を考える」「それは誰の問題か」

「相手の話をどう聴いたらいいか」

「我慢せず、傷つけず、頼む方法、断る方法」

「勇気づける話し方」等々、人によってもどこが気に入ったかは違うでしょう。

 

これは理解すればできるというものでもなく、今までの慣れたやり方を変えるのですから、時間と意志が必要です。でも全ての目標は「勇気づけ」です。